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海外研修

【2024海外研修】Vol.10~大英博物館探究!

5月27日(月) 後半の探究学習のメインとなる「大英博物館」で探究する日となりました。ロンドンを訪問したら必ず立ち寄るといっても過言ではないほど、世界的に有名な博物館の1つです。生徒達も事前の学習で、どこを探究するのかをイメージできていたようで、海外探究初日から話題に出ていました。

 

しかも、「王室伝統探究」に続き、イギリスから正式に認定されている「ツアーガイド」(通称ブルーバッジ)さんに館内を紹介いただくという、豪華なサポートつきです!個人で自由に回るのもよいのですが、館内の広さや展示物の量など、慣れている人でも数日かかるそうなので、わずか3時間という限られた時間の中では、やはりガイドさんの案内は欠かせません。特に、今回の海外研修の目的が「探究的視点」ですので、「見る」のではなく「観る」ことが重要です。ガイドさんの解説を聞くことで、展示物の様子だけでなく、その歴史的背景までも深く理解できるようになります。

 

早速、ツアーガイドさんとチームごとに分かれて、館内の探究を進めていきます。展示物の多くは、古代オリエントやエジプトに関することが多く、世界史の知識との連携が必要なものばかりです。4学年は世界史を学び始めたばかりですが、それ以上に一般教養として知っている事柄に関することが多いため、ガイドさんの話に「聞いたことがある」という声や頷きが多数みられました。特に、エジプトに関する紹介では、テレビなどでもおなじみの内容も多いため、はるか昔の出来事に思いを馳せながら、実物を観ることができ、非常に興味深く耳を傾けていました。

 

展示物の具体的な紹介や、ツアーガイドさんのお話、生徒たちの様子なども紹介したいところですが、「大英博物館編」だけでも、Vol20?まで続きそうなため、「このために来た!~秀峰生日記」編で、生徒たちの感想をお伝えさせていただくことにします...。

 

「とにかくミイラだった。本物のミイラやミイラの作り方、ミイラになる人、ミイラの危険性など、ミイラメインでの探究が非常に面白かった。しかも、それぞれのミイラに発掘の歴史やミイラを分析して、わかったことなども詳しく知ることができ、証拠から事実を探り当てようとする過程が、まさに探究だった。」

「エジプトやインドが、いかに貴重な文化を持った地域なのかを知ることができた。特にエジプトの貴重な品々は、そのまま置いてあれば、紛失されたり破壊されたりしたかもしれないが、イギリスに運ばれたから残せているし、イギリスが保管したから、現代まで残せている気がする。ラムセスⅡ世の像など、どうやって運んだのかをイメージすると、当時の人々の高い技術や労働力を知ることができた。中には、略奪品を...という考えもあるかもしれないが、保管できる国が保管することも必要だと思えた。」

「やっぱり、ロゼッタストーンです。ロゼッタストーンの本物を見るために、海外研修に参加しました。教科書で見たときから、その輝きに惹きつけられ、一度は本物を観てみたい!と強く願っていたので、間近で観られて本当に良かったです。もちろん、ロゼッタ柄のマグカップ、ノート、ガイドブックは買いました!」

「インカの仮面には、なんとなく不思議な魔力を感じました。宝石や貴重な石で作られていましたが、目の部分が、何とも言えないまなざしで、目が合うと吸い込まれそうでした。世界中でも数個(1個?)しか見つかっていない(残っていない?)らしく、本当に貴重な品だと感じました。それ以上に、歯の部分が以上に白いつくりをしているのが不気味でした。写真では感じられないオーラがある品です。」

「ガイドさんの話が、とても面白く、知識がない私でも、よくわかりました。世界史では、まだ学んでいませんが、聞いているだけ、すごく勉強になりましたし、歴史の背景や王様同士のつながり、当時の力関係などを知ってから観ると、また違った意味になるような気がしています。世界史を学んで、興味を持って、もう一度必ず行きます!」

 

そして、午後からは、もう一つのメインである「ロンドン塔」へ...。小雨が降りしきる中、今度はイギリスの、もう一つの歴史=ダークサイドに触れる機会となります。「ロンドン塔探究」については、番外編にて...。

 

* イギリス留学経験があるにも関わらず、当時は「遺跡観てもね...」と、クール(中二病)に大英博物館には行かず、なぜか社会科教員(世界史担当歴あり)になってから訪問して、当時のことをすごく後悔した現地レポーターMがお届けしました。

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