【5学年】メディカルコース特別講話
今回は新生病院の病院長 石井先生をお招きして、「ターミナルケア」をテーマに講演いただきました。
ターミナルケアとは、死が接近して間もなく亡くなる方へのケアのことです。
患者さんには様々な苦痛があります。医師にはそれらを理解することと、患者さんを支えていく覚悟が必要だと教えてくださいました。
また、普段は聞きなれない言葉である、「アドバンス・ケア・プランニング」や「QOD(クオリティ・オブ・デス)」などについても学ぶことができました。特に「アドバンス・ケア・プランニング」は、厚生労働省によって「人生会議」と愛称が付けられました。この話し合いが、患者さんの人生においてどれほどの価値をもつのかを推し量る機会もいただきました。
以下に生徒の感想を紹介します。
・今回の講演で最も印象に残っていることは患者さんを1人の人格者として接するということです。私が読んだ本にも全く同じことが書かれており、いかに大切であるかを強く感じました。
・医師として身体的な苦しみを治す、緩和することはもちろんですが、それに加えて患者さんの抱える精神的、社会的、スピリチュアルな苦しみを和らげることも同様に医師の大切な役割であると強く感じました。
・患者さんが何を必要としているかそして何を感じているかを汲み取り、寄り添って、合理性だけで物事を進めないことの大切さを忘れないようにしたいです。