【2学年】宿泊研修(北陸)2日目
二日目は金沢の歴史と文化にふれる一日となりました。
午前のプログラムは、金沢城址公園・兼六園から始まります。晴天に恵まれ、加賀百万石を伝える広々とした敷地内を歩きながら、均整な美しさをたたえるなまこ壁や銀色に輝く鉛瓦、職人の工夫と美意識の光る石垣を、存分に楽しむことができました。紅葉はあと少しといった風情でしたが、温かい日差しにきらめく霞池、橋を琴に見立てた徽軫灯籠など、前田家一流の美意識が光る庭園の工夫は、生徒たちをよく引き付け、一行に学び多き時間をもたらしました。
午後は班別行動です。班ごとに計画を立て、近江町市場やひがし茶屋街など、金沢の街並みを散策しました。昼食に金沢名物を味わうなど、班ごとの工夫が光る時間になりました。予想外のアクシデントに見舞われ、計画通りにはいかなかった班もあったようですが、連絡用のMicrosoft Teamsを活用し、結果、全班が時間を守って集合場所に戻ることができました。2学年全員の自主性と協調性が示された一幕でした。
その後、石川県立能楽堂を訪れました。金沢能楽会の皆様のご協力をいただき、加賀宝生流の能楽について学びました。舞囃子「鞍馬天狗」の鑑賞では、ゆったりとした動きから発散される緊張感に、息をのむ生徒の姿がありました。初めて能楽を知ったという生徒も多いなか、貴重な体験をさせていただきました。
一日を通して、生徒たちは歴史・文化・人とのふれあいを通じて多くの学びを得たようでした。疲れの中にも充実した表情が印象的な一日となりました。




