秀峰 SCHOOL REPORT SHUHO SCHOOL REPORT

授業実践

5G 生物学実習

ユキノシタという植物をご存じでしょうか。湿った場所に生育する植物で、皆さんのお家の庭先でも見つけることができるかもしれません。
今回、5年の生物ではこのユキノシタを様々な濃度のスクロース溶液(砂糖水)に入れ、しばらく時間を置いた後、顕微鏡で細胞の様子を観察しました。
植物細胞には細胞の外側に細胞壁と呼ばれる構造がありますが、通常の細胞よりも濃度の濃い溶液につけておくと、細胞が小さくなり、細胞壁と細胞が離れる現象が観察できます。これを「原形質分離」といいます。
ユキノシタの中には赤い色素であるアントシアニンを含み、葉の裏が赤いものがあります。アントシアニンを含むユキノシタは「原形質分離」が観察しやすく、実験材料として用いられるのです。
顕微鏡を覗いた生徒から「ステンドグラスみたい」という声が聞こえてきました。今回も生徒は精力的に観察を行い、自然がつくり出す美しさに魅了されたようでした。

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