【2学年】フェルミ推定
先日の授業参観。
2学年では、国語の授業にて、「フェルミ推定」を実施しました。
フェルミ推定とは、実際に調査することが難しい数量や規模を、最低限の知識と論理的思考力を使って短時間で推定する手法です。
この取り組みを通して、先を見通していく「仮説思考力」、矛盾や飛躍なく筋道を立てる「論理的思考力」、年代、性別、地域等、適切に分類する「モデル化する力」の3つを向上させることできます。
授業内では、①前提確認 ②アプローチ設定 ③モデル化 ④計算実行 ⑤現実性検証の5つの手順に従って、「日本にネコは何匹存在しているか」と、「滑り台はいくつあるか」の2題に、グループに分かれて取り組みました。
例えば、「日本にネコは何匹存在しているか」という問いでは、以下のように取り組みました。
1.前提確認
・個人所有のネコで、野良ネコ、法人所有のネコは含まない。
2.アプローチ設定
・日本の世帯数×ネコの所有率×1世帯あたりの平均所有数
3.モデル化
・日本の世帯数の設定(1.2億人÷平均家庭数3人=4000万世帯)
4.計算実行
5.現実性検証
ネコの数は約1000万匹といわれていますが、班員のペットの所有率から人口あたりのネコの数を推定し、ある班は「800万匹」と限りなく近い数値を導くことができました。
また、滑り台の数の推定では正確に数を推定する班が表れ、大盛況でした。
フェルミ推定は、実際の数よりもプロセスを重視し、就職活動でも課題として課す企業も多々あります。
今後も折をみて取り組んでいきます。