信州の自然の魅力やアカデミックな環境を体験
医学生物部は、上田市にある筑波大学菅平高原実験センターを訪問しました。昨年夏に引き続き2回目となります。
上信越国立公園内にある研究所では、植物や菌類、昆虫の研究がさかんに行われています。医学生物部員の多くは研究者や医師を目指しており、基礎の生物学と応用の医学という2つを軸とした幅広い活動を続けています。今回の訪問は、生物学的活動の一環として、充実した研究施設を利用して生徒たちが暮らす信州の自然の奥深さに触れ、研究現場の雰囲気を身近に体験することを目的としました。
今回は研究所からスノーシューを借りて、研究所の広大な演習林をトレッキング。顧問のガイドで雪上を行くと、リスやウサギ、テンの足あとを見つけ、さらに、幸運にも走りまわるリスにも遭遇。生徒たちは自ら発見したことを自然観察帳に記録していました。
演習林の名物は、「大明神の滝」。滝は、厳しい寒さで見事に凍結していました。美しい自然の芸術です。滝の周囲では、冷たい雪上でも活発に動き回る珍しいカワゲラやガガンボなどの昆虫を見つけることができました。
自然観察以外には、大学院生が研究している変形菌という生物の標本や、最新の電子顕微鏡とDNAを分析する次世代シーケンサーという機械なども見学させていただきました。
また、この日は、研究所を訪れていた国際的な昆虫研究プロジェクトのメンバーとも面会。部員たちはワークショップの様子を聴講させていただき、研究の雰囲気を存分に味わうとともに、外国人研究者と英語で会話したり、プロジェクトメンバーと記念写真を撮りました。
自然の神秘を存分に味わい、国際的でアカデミックな体験をすることができた、大変中身の濃い研究所訪問となりました。