なぜ「技術」を学ぶのか?~インダストリアルデザインから考える~
1年生の技術家庭科(技術分野)の授業が始まりました。
初回の授業は「なぜ技術を学ぶのか?」がテーマです。それぞれの問題点について生徒に考えてもらい、意見を出してもらいました。※授業中はイラストではなく、実際の写真を使用しました。
【課題1】新宿にあるビルの案内図
・特にトイレがわかりにくい。
・それぞれの図の間に隙間を入れれば見やすくなるのでは?
・方向によって図を分けてみてもよいのでは?
【課題2】コンビニエンスストアのセルフコーヒーメーカー
・かっこいい。おしゃれ。
・使い方がわかりにくい。
・解説書を置いておいたり、使い方のラベルを張っておけば問題無い。
・そもそも、解説書を読まなければ使い方がわからないような機械を店頭に置くべきではないのでは?
おわりに、「作品」と「製品」の違いを考えました。
(技術の授業では「製品」を扱います。)
・作品は自分たちのため、製品は他人のためのもの...かな?
・製品は「使う」もの。生活が便利になるもの。
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などの意見が出ました。
今回の授業で、生徒たちは使う人のことを考えた設計を行うことの重要性に気がついたようです。
これから製図や木工製品づくりを行っていきますが、技術の学びを通して、単なるユーザーではなく、技術を見る目(技術的素養)を身につけてもらいたいと思っています。それによりより良い製品を選べるようになり、より豊かな生活が送れるようになることでしょう。