秀峰 SCHOOL REPORT SHUHO SCHOOL REPORT

学校行事

【1学年】秀峰アドベンチャー vol.3

3日目は、北アルプスの立山連峰と後立山連峰に挟まれた黒部峡谷にある、黒部ダムを舞台とした探究FWでした。

 

標高1,500メートルの扇沢駅にて電気バスに乗り込み、関電トンネルに入りました。このトンネルで、後立山連峰をくぐり抜けます。トンネル内の気温は夏でも10℃前後とのこと。秀峰生の熱気に満ちた電気バスの車窓は一気に結露し曇りました。

また、バス内から見る破砕帯ポイントでは、現在も流れ出ている水量に驚きつつ、バスならば一瞬で通り過ぎるわずか80メートルの長さを、7か月もかけて掘り進んだ難関工事に想いを馳せながら、今回の目的地となる黒部ダムに到着しました。

 

夏の日差しに光る立山連峰の雪渓を眩しそうに見上げ、歓声ではなくその光景に見入り息をのむ生徒たち。2日目には見えなかった雄大な姿に、まさしく圧倒されました。

また、今年度の観光放水は6月26日から開始しており、この日もばっちり見ることができました。吹き出す毎秒10トンの水しぶきにきれいな虹がかかり、大満足の光景です。

班別散策の時間には、特徴ある両側ウイングに注目しながらアーチ式ダムの堤体492メートルを渡ったり、200段以上の階段をのぼり大展望台から全容を見下ろしたり。

班ごと思いおもいに黒部ダムを満喫しました。

 

中京圏から来られていた家族と話をした生徒は、長野県松本の学校から来た探究活動だと伝えると、「こんなに素晴らしい環境が、地元の身近にあるなんて羨ましい!」と言ってもらえたと。

近くにあることは知っていたけれど、それがどんなに恵まれたことなのか、初めて実感しました、もっと地元を学ばないともったいないです、と興奮気味に語ってくれました。

 

 

今回は、立山黒部アルペンルートの序盤のみの散策となりましたが、ルートをケーブルカー、ロープウェイ等で進んでいくと、富山県立山町につながります。

来年の「海」に臨む探究FWの舞台は、北陸・日本海。岐阜から富山・石川へ向かう際に、今度はこの立山連峰を裏から眺めることになります。

 

山に挑み、その先にある「海」へと期待をつなぐ。

 

1年後に15期生がどんな成長を遂げているか、今から楽しみです。

今回の宿泊研修・探究FWで付けた自信を胸に、どんな困難や課題にも向き合い、乗り越えてくれると信じています。

 

 

最後になりましたが、本校の教育活動にご理解とご協力をいただきました保護者の皆さま、白馬EX Adventureのインストラクターの皆さま、山岳ガイド協会やまたみの皆さま、ホテルサンプラザ栂池のスタッフの皆さま、そして本校担当の日本旅行のツアーコーディネーターさま、その他お力添えをいただきましたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。 

 

時間を守り、人の話をしっかり聞くことができる、素直な15期生に魅せられた現地リポーターが、お届けしました。

教育拡充募金のお願い