【3学年】貿易ゲーム
4月12日(土)、3学年では「貿易ゲーム」を行いました。
貿易ゲームとは、4~5人で構成された班を一つの「国」、班の構成員を「国民」、班のリーダーを「国家元首」とし、「できるだけお金を稼ぐ」ことを目標として各班で競い合うゲームです。
それぞれの「国」には、ゲームスタート時、紙・はさみ・コンパス・分度器といったものが配布されます。
配布された紙は「資源」、道具類は「技術」として、たとえば「直径8㎝の円」など指定された大きさに「加工」します。加工された「製品」は、教員が担当する「世界銀行」によって品質チェックのうえで買い取られ、それぞれ決められた製品の値段に換金されます。
ただし、「資源」や「技術」はそれぞれの「国」に平等ではありません。
他の「国」と協力したり、材料や道具を交換したりするなど、国家元首を通しての国家間での交渉や、自国にないものを補う戦略が重要となってくるのです。
班ごとにまずは「どうすればよりお金を稼ぐことができるか?」ということを話しあい、交渉もしっかりと戦略を練って、創意工夫を凝らしていました。
中には、ゲームスタート時の所持金額の2倍以上の利益を出した「国」もありました。
このゲームのねらいは「自分たちで考え、行動する力をつける」こと、「自分たちで正しく情報を集める」こと、「国ごとで協力しあう」ことなどを学ぶことでした。
生徒からは、
「市場」の動きを見ながら、「物価」の変動に合わせて臨機応変に行動すること、「交渉術」などを学んだ、
他の「国」の立場になったとき、どんな戦略を立てるか考えてみることも楽しい、
といった感想も見られました。
楽しみながらも、深みのある思考を学ぶことができたようです。
3学年は今年度、1年後のイギリス海外研修に向けて「"学年"集団で協力しあう力」を身につけることが大きな目標です。
これからも、集団での協力が必要となる「実践」の場をもちながら、豊かなコミュニケーション能力の涵養を目指していきます。




