【5学年】生物学実験
5年生物では現在、細胞と分子の分野を学習しています。今回の実験は、からだの中ではたらくタンパク質、「酵素」について扱いました。準備したものは牛の肝臓、オキシドールなどです。一般に消毒液として知られているオキシドールは、過酸化水素という物質を薄めたものです。過酸化水素は酸素と水に分解されますが、肝臓に多く存在するカタラーゼという酵素によってその反応が促進されます。
酵素は生物のからだの中ではたらくため、環境がよくないとそのはたらきが失われます。今回は温度条件・酸性アルカリ性の条件を変えることで、その反応がどう変化するのかを見ました。反応が起これば気体が発生する様子が見られます。酸素が発生したかどうかの確認は線香の火を近づけることで行いました。
5年生になると、使用する薬品の調整等も自分たちで行います。今後もこれまで身につけてきた基本的な技能を駆使し、より高度な内容を扱っていきます。
今回は目には見えない酵素の性質を視覚的に確認することができたため、生徒にとっても関心の高い実験となりました。