【1学年】仲間と紡ぐ「協力」の形 ー道徳「匠の里」ー
1年生では、道徳の時間を活用して、チームビルディング・プログラム「匠の里」に挑戦しました。
「匠の里」は、各個人に断片的に与えられた情報を、口頭のみで共有し合いながら一つの「里(地図)」を完成させ、課題を解決するグループワークです。
「自分のカードを人に見せてはいけない」という制約の中、生徒たちは対話を通じて共通のイメージを組み立てていきます。
このワークの狙いは、単なる謎解きではありません。
・情報の整理と共有:自分が持つ情報の価値に気づき、正確に伝える力
・多角的な視点:他者の情報を繋ぎ合わせ、全体像を導き出す力
・合意形成:困難な課題に対し、粘り強く対話を続ける姿勢
これらを通じ、お互いに協力する体験から、新しいクラスメイトとの信頼関係を築く第一歩とすることを目的としています。
設定時間は非常にタイトです。さらに、正解に辿り着けたのは全体の約3割という、一筋縄ではいかない難問でした。
しかし活動後の振り返りでは、グループで活動している時の自分の動きに目を向けることで、結果以上に「プロセス」から多くの学びを得た様子が伺えました。
「自分の持っている情報だけでは何も分からなかったけれど、みんなで情報を出し合うことで課題を解決できたので、協力の力ってすごいなと思った」
「すごく脳を使ったから疲れたけれど、仲間と問題を解決するのは達成感があった」
「自分の意見を話すだけでなく、周りの人がどういった考えを持っているのか、じっくり聞くことが大切だと気づけた」
清々しい表情とともに、多くの生徒が「対話」の本質に触れた瞬間でした。
授業の締めくくりに、教員からは「発信することと同じくらい、傾聴することこそが協力の土台である」というメッセージが伝えられました。
「これから始まる6年間の生活において、互いの言葉を大切に受け止め、高め合える関係を築いていってほしい」という教員の願いを、真剣な表情で受け止める生徒たちの姿が印象的でした。

