「フェイク・ニュース」を活用したメディアリテラシー教育
1月20日(金)、1学年ではLHRの時間を使って、メディアリテラシーについての活動を行いました。
昨今、日本のメディアにおいて「フェイク・ニュース(偽のニュース)」という言葉が飛び交うようになりました。たとえば、昨年の11月に行われたアメリカ大統領選挙の際には、正しい報道以外に偽のニュースが投票に影響を与えたのではないか、ともいわれています。
日頃から時事問題に関心を持つように指導されている1年生も、日々テレビ、新聞、インターネットなど様々なメディアから情報を得ています。そのため、その情報が正しいか判断する能力、批判的なリテラシーが必要になります。
今回は、そのような能力を培うために、偽新聞を含む複数の新聞を用意し、情報が本当に正しいのかという「クリティカル・リーディング」を実践してもらいました。本物の新聞記事の中にも目を疑うようなものがあり、逆に偽の新聞記事にももっともらしい文体で書かれたものがあるので、生徒たちはそれらを区別するのに手を焼いていました。文体が本物っぽいというだけで中身を吟味せずに、安易に納得してはならない。そのような教訓を得るまでが第一段階です。
続いては、新聞の文体に着目しながら自分たちで新聞記事を書く、という活動を行いました。自分たちに今後起こってほしい明るく楽しいニュースをグループで考え、本当の新聞記事風に書く、というものです。
生徒たちは本物の新聞記事を参考にしながら、和気あいあいと記事を考えていました。これらの活動から、今後の社会に必要とされているリテラシー能力を身に付けてもらいたいと思います。